育てやすい観葉植物のおすすめ15選!初心者でもわかりやすい育て方もご紹介

 

インテリアとしても人気が高い観葉植物は、お花と比べると比較的手間が少ないことから、育てやすいと人気が高まっています。

観葉植物は基本的に毎日水やりを行わなくてもしっかりと育ちます。ほかにもいくつか手入れは必要ですが、初心者でも簡単に育てられるのでおすすめです。

今回は、室内や野外などで育てやすい観葉植物や、枯らさないための育て方などを一気に紹介していきます。

 

水やりが少なく育てやすい観葉植物5選!

寒さや乾燥に強く日当たりを好むことから、ベランダでの栽培も適した水やりの手間がかからない観葉植物は、基本的に乾かし気味な方がよく育つため根腐れの心配が少なく育てやすいです。まずは水やりの手間が少なく、忙しくて水やりを忘れがちな方にも比較的簡単に育てられる観葉植物を5つご紹介しましょう。

 

ユッカ

 

ユッカは中央アメリカ原産の観葉植物です。通称「青年の木」とも呼ばれており「偉大」「颯爽」という花言葉が存在しています。また、風水では仕事運を大きくアップさせる観葉植物として有名です。幹が太く、葉が豊かに生い茂ると見栄えが良いため、男性にも非常に人気があります。

乾燥に強いので、与えすぎると根腐れを起こして枯れる原因になります。水やりの目安は鉢土の表面が完全に乾いてからあげましょう。また、置く場所は、光が差し込みやすい日当たりのよ良い場所で育ててあげるのがベストです。

 

クワズイモ

 

クワズイモは地上部で膨らむ根茎が魅力的な観葉植物です。乾燥にもとても強く、1~2週間ほど家を空ける場合は受け皿に水を溜めておくと、適度に水を吸って元気にしています。また、ハート形をした大きめの葉は蒸散作用により部屋の加湿器の役割もしてくれる万能な植物です。葉っぱは常に新旧入れ替わっていくため、黄色くなった葉っぱは剪定して取り除くようにしてください。クワズイモよりも少し葉っぱが小さいヒメクワズイモの観葉植物は、玄関周りやテーブルなどのアクセントにぴったりです。

 

フィロデンドロン

 

サトイモ科熱帯性植物の一部を総称してフィロデンドロンと呼ばれています。熱帯育ちの光沢のある葉がとてもスタイリッシュでダイナミックなため、インテリアに大変人気のある観葉植物です。室内に置くなら大きくない品種がおすすめですが、屋外なら大きく成長するものを選ぶと見ごたえ抜群。濃い緑色の葉が茂るフィロデンドロンは、日陰のベランダでもよく育ち、乾燥に強いことでも有名です。水やりは1週間に1度たっぷりと与えてあげると良いため、水やりがこまめにできなくても上手に育てられるでしょう。

 

ポニーテール

 

細く長い葉が馬のしっぽのように伸びるポニーテールはメキシコ南東原産の観葉植物です。細長いグリーンの葉を茂らせ「トックリラン」という別名がついていることからもわかるように、株元の膨らみがまるで徳利のように見えてとってもユニークです。この特徴的な膨らみは、中にたっぷり水分を溜めているためにできる形なので、水やりは2~3週間に1度で充分でしょう。そのため、忙しくて水やりがなかなかできない人にもおすすめの観葉植物です。さらにポニーテールは熱さや寒さにも強く、耐陰性もあるため初心者でも育てやすい観葉植物になります。

 

サンセベリア

 

忙しくて水やりをうっかり忘れがちな人におすすめなのがサンセベリア。サンセベリアは葉が多肉質で乾燥に強いため、2~3週間水やりをしなくても元気に育ちます。室内の空気を清浄にすることでも有名な観葉植物で、空気清浄機がわりにサンセベリアの鉢植えを置く方も多いことでしょう。

水をそれほど必要としないサンセベリアなので、水やりのしすぎは枯れる最大の原因になってしまいます。サンセベリアは土がしっかり乾燥してから、たっぷりと水を与えることを忘れずにいてください。

 

野外でも育てやすい観葉植物5選

室内で育てるイメージが強い観葉植物ですが、玄関先やベランダなどの野外でも育てられるのをご存知でしょうか。ここでは、野外で育てやすい観葉植物を5つ紹介します。

フェニックス・ロベレニー

 

ヤシ科の観葉植物の中でも特に人気が高いフェニックス・ロベレニーは、南国ムード満点でリゾート感たっぷりの楽しさを演出してくれます。華やかな立ち姿と裏腹に、耐寒性が強く「0度」までは充分に耐えられる特徴があるため、屋外でも元気に育てることが可能です。また、フェニックスロベレニーには花が咲き、元気よく四方に広がる葉の様子から「躍動感」という花言葉を持っています。玄関や庭に飾れば、シンボルツリーとして、ポジティブで活動的な印象を与えてくれるでしょう。

 

ドラセナ

 

幸福の木として知られる「ドラセナ」は、熱帯アジアやアフリカに生息することから、室内よりは屋外での生育を好む観葉植物です。ハワイでは古来より玄関や庭先に魔除けも兼ねてドラセナを置く習慣があり、お守り的な役割もしてくれる観葉植物です。ドラセナは温かい環境で元気に育つので、上手に育てるには日当たりの良い屋外で育てるのが良いでしょう。また、水やりは土が完全に乾燥したタイミングで与えるようにします。ただし、冬の季節には気温が10℃以下になったら室内に入れ、日当たりの良い場所に飾って越冬させましょう。

 

ココスヤシ

 

ココスヤシは、別名ヤタイヤシとも呼ばれるフェニックスの仲間です。

成木はマイナス7℃まで耐えられるため、冬でも野外で育てることができます。羽状の葉が優しい曲線を描くココスヤシは、空間に1つ置いてあげるだけで屋外やベランダをトロピカルムードで、リラックスした印象に変えてくれる観葉植物です。そのため、庭に椅子を置いてココスヤシの葉陰で休むだけでも、心は不思議と旅気分を満喫できると人気急上昇中です。ココスヤシの花言葉は「勝利」「成功」。木陰で休めば新しいアイデアが湧いてくるかもしれません。

 

オリーブ

 

屋外でも育てられるオリーブの観葉植物は、シンボルツリーとして育てる人が激増しています。オリーブの原産地は地中海地方や中近東、北アフリカで、暑さや乾燥、寒さにも強いのが特徴なので、四季がある日本でも安心して育てられます。5~6月に花が咲き、10~11月頃には実が熟します。これらはもちろん収穫して食べられるので、様々な楽しみ方ができますね。違う品種を2本以上植えて、新芽を残しながら剪定すると実が付きやすくなります。オリーブは屋外で育てるのに向いていますが、土の表面が乾いたら、鉢底から水が染み出るまでたっぷり水やりをすることを忘れないようにしましょう。

 

ワイヤープランツ

 

針金のような茎に丸くて小さな葉がたくさんついたワイヤープランツは、ニュージーランド原産の観葉植物です。ベランダの柵や軒先などにハンキングにして配置すると、カゴから可愛らしい葉が垂れさがる様子を楽しめます。ワイヤープランツは氷点下まで耐えられる強い観葉植物なので、半日陰でも元気に育ちますただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるため避ける必要があります。水やりは、土の表面が乾いていたら与えてください。日が沈んだ夕方から夜にかけて水をたっぷり与えるのがおすすめです。

 

日陰でも育てやすい観葉植物5選!

日光の量が少ない場所でも育てられる観葉植物は、室内や屋内の半日陰でも元気に育てることが可能です。ときどき日光浴をするなどのメンテナンスが必要ですが、置きたい場所に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。日陰でも育てやすい人気の観葉植物を5つご紹介します。

 

シュロチク

 

竹のように細くてしなやかなシュロチクは竹ではなく、ヤシの仲間にあたります。風に揺れる姿が優雅で落ち着いた印象なのが特徴です。インテリアや屋外を和風やアジアンテイストの雰囲気に彩ります。シュロチクは寒さに強く、日陰を好む観葉植物なので、半日陰のベランダに置くとよく育ちます。また、病虫害も発生しにくいため、初心者でも安心して育てられることで有名です。シュロチクは風水では、悪い気を浄化して気の流れをスムーズにしてくれる効果があるので、東や南方面の玄関や部屋の隅に置くと効果が発揮されます。

 

ポトス

 

熱帯地域原産のポトスはつる性の観葉植物。育てやすさから長年人気が続いている植物でもあります。ポトスは室内の明るい場所を好みますが、耐陰性が強いためある程度日陰のような場所でも元気に育ちます。ヘゴ棒などで上へ向かうように仕立てると葉が大きくなり、モンステラのような葉の切れ込みが入るでしょう。逆に下垂させるように這わせると、葉は小さくなり、ハンギング用の鉢に植えて飾るのも好まれます。水やりは土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと入れましょう。霧吹きで葉水を一緒に行うと、ハダニなどの害虫予防にもなるのでぜひ行ってみてください。

 

モンステラ

強い日差しが苦手で、直射日光に当たると葉っぱが枯れてしまうモンステラは、日陰に強くリビングなど明るい時間が多い場所に置いて育てることが可能です。エキゾチックな大きな葉がインテリアをスタイリッシュに引き立ててくれると人気が高まっています。モンステラの花言葉は「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」で、この花言葉に惹かれて育てている方もいるかもしれません。成長とともに葉に切れ込みが入り、手のひらサイズのミニ観葉植物から1mを超す大型サイズのものまでサイズもいろいろあるので、インテリアに合わせて選べるのも大きな魅力です。

 

インパチェンス

 

インパチェンスはアフリカホウセンカとも言われる観葉植物で、夏には赤、ピンク、オレンジ、白などの多種色の花を咲かせます。また、一重咲きや八重咲きなど咲き方も様々なのも特徴です。インパチェンスの耐陰性はとても強く、建物に囲まれた暗い場所でも、充分に育って花を咲かせます。盛夏に貴重な花を次々咲かせるため、日陰もにぎやかになるでしょう。草丈が低いので寄せ植えやハンギングバスケットなどに植えても楽しめます。インパチェンスの花言葉は「鮮やかな人」「強い個性」です。玄関前の日陰などでも、美しい花をつけて来る人を楽しませてくれるでしょう。

 

アジアンタム

 

シダ植物の仲間であるアジアンタムは、イチョウのような小さい葉っぱが清潔で清々しい観葉植物です。シダ類なので、日陰~半日陰のジメジメとした場所を好む傾向にあります。室内であれば置き場所を選ばず飾れますが、乾燥には弱いので土の乾き具合は日常的にチェックしておくことが大切です。湿度の高い環境で元気に育つので、浴室やキッチン、トイレなどに置くのがおすすめ。下向きに流れる美しい葉っぱを茂らせるアジアンタムは、置く人の気持ちを落ち着かせ、精神を浄化してくれる風水効果があることでも有名です。

 

もう枯らさない!観葉植物の育て方のポイント

植物は好きなのに、なぜか育てると枯らしてしまうから観葉植物は飾れないという方もいるでしょう。植物も生き物なので、上手に育てるには置きっぱなしにするのではなく、細かい配慮も必要です。細かいポイントとはどんなものでしょうか。ここでは細かいポイントについて紹介します。

置き場所に注意する

 

観葉植物は環境の変化がとても苦手なので、常に同じ環境で育てることが重要です。例えば平日はずっと室内で育てていて、休日だけベランダで太陽光を浴びさせるような育て方は、植物にとって大変ストレスがかかります。そのため、室内や野外でもあまり場所を変えることのない場所が最適といえます。室内であれば日当たりが良い窓側がおすすめです。室内に置くときは、エアコンの風やカーテンが直接当たる場所は葉を痛めやすいので避けましょう。野外に置く場合は、比較的日陰になりやすいベランダや玄関前がおすすめです。その場合には、葉焼けなどを起こさないためにも、トレリスなどを使って、真夏の強い日差しや午後の西日から和らげてあげる配慮も忘れないようにしましょう。

 

水やりの方法

観葉植物の水やりの基本は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりを行います。ですが、土の表面を指で触って湿っている場合は水は不要です。鉢の受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので必ず捨てておくようにしてください。さらに、土だけでなく葉や茎、幹にも霧吹きで葉水を与えてやりましょう。比較的小さめの観葉植物であれば、鉢を持ち上げて、乾いた状態の重さと満水状態の重さを覚えて置くと、水やりのタイミングがわかります。土の乾燥状態をチェックできる園芸グッズなどもあるので、探して使って見るのも良いでしょう。

 

水やりのタイミング

水やりのタイミングは夏と冬は「午前中」がベストです。また、風の強い日は乾燥しやすいため、できれば1日2回与えるなど工夫をしてあげましょう。真夏にうっかり水を忘れて観葉植物がしおれていたら、日陰に移動して、冷たい水道水をたっぷりと何度か与え、冷ましていく応急処置を行ってください。

逆に、水やりをしてはいけない時間帯は「真夏の高温の時間帯」です。鉢の中で水が高温になり根が傷んでしまいます。同じく真冬の夕方に水やりをすると、夜間に根が凍ってしまうので枯れてしまうことも少なくありません。

 

肥料をあげるタイミング

 

観葉植物にとって肥料は大切な栄養源になります。与えずにいると葉色やツヤがなくなったり、弱って病気になりやすくなるでしょう。しかし、タイミングをはずして与えすぎると、今度は根焼けを起こして枯れてしまうことも少なくありません。

観葉植物に肥料を与えるタイミングは、2か月に1回程が適当です。春は土の上の置く緩効性肥料を追肥しましょう。夏に入って生育が活発になったら、水やりの際、2週に1~2度ほど液肥か活力剤をあげるようにすると、さらに効果抜群です。 

 

大きくなったら植え替えをしよう

 

観葉植物は、葉や幹だけでなく根っこもどんどん成長していきます。鉢の中で根詰まりが起こると、植物自体の元気がなくなってきます。また、水をやると吸い込んで行かず、鉢の上からあふれたりするので、そうなる前に大きな鉢へ植え替える必要があるでしょう。植え替えのタイミングは真夏や真冬ではなく、気温20℃前後の季節がベストです。すくすくと成長させるためにも、1~2年に1度は植え替えをして、生育環境のリセットをしてあげましょう。

 

観葉植物の育て方のよくある質問

知っているようで実はあまり知らなかった観葉植物の育て方。プレゼントでもらったり、何気なく気に入って買ってきた観葉植物の疑問を解消し、すくすく元気に育ててあげましょう。ここでは観葉植物の育て方でよくある質問をまとめてみました。

 

100均の観葉植物はどうやって育てればいい?

 

100均で見かける観葉植物は比較的、誰にでも育てやすい種類が多いようです。なんといっても、植え替える鉢も様々なデザインを一緒に揃えることができるので、人気が高まっています。ヤシ系など、大きく成長する観葉植物を、なるべく小さく育てたい場合は、伸びた枝や茎の剪定を成長期に思い切ってバッサリすると良いでしょう。もちろん100均の観葉植物も、1、2年ごとに植え替えをして根を整える必要があります。また、底穴のないオシャレな缶に植物を植えるときは、水はけをよくするために鉢底に穴を開けてから使いましょう。

 

葉っぱに元気がない!

 

日頃きちんと手入れをしているのにも関わらず、観葉植物に元気がないときは焦るものです。そんなときは、以下の問題がなかったか考えてみてください。

  • 日光不足ではなかったか? あるいは直射日光が当たりすぎて葉焼けしているのではないか。
  • 水不足、あるいは水のやりすぎではないか
  • 根詰まりを起こしているのではないか
  • 3年以上植え替えをしていないのではないか
  • 置いてある場所が植物にとって寒すぎる、あるいは暑すぎるのではないか
  • 風通しが悪い場所に置いてないか
  • エアコンの風が直に当たる場所に置いていないか
  • 肥料や活力剤をやっていないのではないか

振り返ってみると思い当たるところがきっとあるはずです。すぐに改善して対策をとってみるとよいでしょう。

 

また、葉っぱに直接与える肥料や活力液を使うと、より元気になってくれるかもしれません。

 

お水をあげてるのに枯れてきている

 

水をやっても観葉植物が枯れてくるのは、水のやりすぎが原因であることが少なくありません。根が腐ると水分や栄養分を吸い上げられなくなり、葉が枯れて落ちてしまったり、茎や幹がシワシワになり枯れてしまいます。

さらに放置すると、腐った根や茎から悪臭を発するようになるので大変不衛生です。観葉植物が弱ったときに長期間受け皿に水が溜まったままだったり、鉢カバーの底に穴がなく、水が流れず空気も入らない状態だったりすると致命的です。すでに手遅れかもしれませんが、まずは水やりを控えて土を乾かしてみてください。それでもダメなら植え替えをして腐った根を取り除くことが大切です。

 

黄色い葉っぱが出てきた!

 

ずっと室内で育てている観葉植物は、日光不足に陥ると葉っぱが黄色くなってしまいます。本来の姿に比べて色素の薄い貧弱な葉がつき始めたら、屋外に出したりもう少し日が当たる場所に移動してみるなど対策をとると良いでしょう。逆に、水のやりすぎでも葉が黄色くなることがあります。これは根腐れしている状態の可能性が高いので、しばらく水をやらずに様子を見ると良いでしょう。水やりの基本は、土がしっかりと乾いたら下からお皿に水が出てくるまでたっぷりとやることです。もちろん、お皿に溜まった水は毎回必ず捨てるようにしてください。

 

虫がつかないように注意

観葉植物はコバエや、ハダニなどの嫌な虫がつくことがあります。できれば虫がつきにくい観葉植物を選びたい方も多いのではないでしょうか。 

虫がつきにくい観葉植物は、サンセベリアやパキラ、モンステラ、ユッカ、ポトス、アイビーなどがあり虫嫌いの方にも人気です。しかし、いくら虫がつきにくいといっても環境を整えることが大切。観葉植物は風通しの良い場所に置くこと、葉水を与えてやること、受け皿の水を捨てることは必須です。また、観葉植物には虫がつかない土を使うことや、有機肥料ではなく化成肥料にすることも、虫を発生させない大切なポイントになります。

 

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