お彼岸に飾る花の種類や贈る際のマナーを紹介
本記事では、日本特有の風習である「お彼岸」の日に飾る花についてご紹介します。おすすめの花や贈る際のマナーなどを詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。お彼岸におすすめのフラワーギフトもご紹介します。
花はプレゼントとして、さまざまなシーンで大切な人へ贈られています。
結婚祝いや合格祝い、昇進祝いや退職祝いなど、お祝いのシーンや誰かの新しい門出を祝う時に、特に贈られることが多いのが花です。
「花を贈る」と聞くと、多くの人がこのようなシーンでの花を思い出すことでしょう。
確かに、お祝い事やおめでたいシーンで贈られることが多い花ですが、亡くなった方にも花は手向けられています。
ご先祖様や故人を思い、お仏壇やお墓に花が供えられるのです。
また、お彼岸の日にも花を贈り、供える風習があります。
よく耳にすることの多い「お彼岸」ですが、お彼岸の日に花を贈るとなった時、その経験がなければどんな花を贈ればいいのか、きっとわからないことでしょう。
では、お彼岸の日にはどんな花を贈ればいいのか、どんなことに気を付ければいいのか、これからお彼岸と花の関係について、くわしく説明していきます。
お彼岸とは?
そもそも、お彼岸の日がどんな日なのか、詳しく知らない人も多いかもしれません。
よく耳にする言葉かもしれませんが、意外とその実態について熟知している人は、少ないことでしょう。
ですが、「お彼岸の日にお墓参りに行った」「亡くなった親戚の自宅に行き、お線香をあげてきた」など、お彼岸にまつわる経験をしたことがある人はたくさんいるものです。
お彼岸は言うまでもなく、亡くなった方を偲び、思いを馳せる日本の大切な風習として、古く昔から根付いています。
せっかくお彼岸の日に故人を偲ぶのですから、その意味を知っていると、さらにお彼岸の日に対する思いが深くなるはずです。
お彼岸はいつ?
お彼岸の日は、春と秋の2回おとずれます。
年に2回あるものだということを知らない人も意外と多いものですが、春分の日や秋分の日が深く関わっていることを知らない人も多いでしょう。
昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟み、前後3日合わせて合計7日間を「彼岸」といいます。
「彼岸」という言葉そのものは、仏教の世界に通ずる言葉です。
ご先祖様がいらっしゃる世界を「彼岸」と呼ぶのに対し、生きている私たちのこちら側の世界を「此岸」といいます。
このお彼岸の日の7日間に仏様の供養をすれば、亡くなった方が極楽浄土へ召されるという考えに基づいているのです。
そのため、お彼岸の日はこの世と極楽浄土が最もつながりやすい期間とされ、法要を営む日となりました。
それぞれ「春彼岸」「秋彼岸」と呼ばれ、春のお彼岸は毎年3月の春分の日を挟んだ前後3日間の合計7日間、秋彼岸は9月の秋分の日を挟んだ前後3日間の合計7日間です。
ちなみに、お彼岸の初日の日は「彼岸の入り」と呼び、7日目の最終日は「彼岸あけ」といいます。
春分の日と秋分の日当日は、その真ん中の日に該当するため「彼岸の中日」と呼ばれています。
お彼岸の日にすること
お彼岸の日にはお墓参りのほか、納骨堂参りや親戚などの自宅へ伺い、仏壇にお線香をあげたりします。
またお墓参りでは、お墓周りの掃除をしたり、花や水、お菓子などをお供えするのが一般的です。
そのほか、お寺などでは「彼岸会」と呼ばれる会が営まれます。
彼岸会とは、読経はもちろんのこと、檀家さんなど多くの人が寺に集まり、合同で故人を偲び、ご先祖様を供養し対話をする法要です。
お彼岸の日におすすめの花
本項目では、お彼岸の日におすすめの花の種類をご紹介します。
菊(キク)
お供えする花としてよく知られているのが「菊」です。
菊は日本を代表する花、国花としても知られる花ですが、お彼岸の日に限らず、お墓やお仏壇にお供えされています。
お供え物としての菊を思い浮かべた時、真っ白な菊を思い出す人も多いかもしれませんが、菊にはたくさんの色の種類があります。
「高貴」「高尚」などの花言葉があり、色によっても花言葉は異なるものです。
これらの花言葉や、「邪気を払う」という意味を持つことから、ご先祖様にお供えする花として昔から手向けられています。
花が長持ちすることから、長生きの象徴としても知られることも、お供え物の花として有名な理由です。
ユリ
定番の花として、菊の次によく思い出されるのが「ユリ」の花です。
特に白いユリは、見るからに気品にあふれ、その高貴さからご先祖様にふさわしい花として供えられています。
菊同様、花が長持ちする点もよくお供えされる理由ですが、花が開くと花粉が落ちやすく、衣類を汚してしまうことがあるので、注意が必要です。
花が開いたらすぐに花粉を取ると、安心してしばらく飾っておくことができます。
カーネーション
母の日に贈られる、定番のプレゼントとして有名なのがカーネーションです。
母の日の歴史誕生はアメリカにあり、娘が亡くなった母の祭壇に供えたことが、その始まりとして知られています。
カーネーションにもいろいろな色があり、その可憐で可愛らしい姿から、多くの人に愛されている花です。
スイートピー
淡い色が印象的なスイートピーは、その色味の優しさから春らしさを感じさせる花でもあります。
ほのかな香りや、その可愛らしさから女性人気の高い花です。
春らしい花として、春のお彼岸の日にピッタリの花です。
フリージア
フリージアは、小さい花がたくさんあつまって咲く姿が特徴的ですが、香りも魅力的なお花です。花には詳しくなくとも、フリージアの香りならわかる、という人も多いかもしれません。
極楽浄土にいらっしゃるご先祖様や、亡くなった方々は香りを楽しむものだとされています。
甘い香りのするフリージアをお供えすれば、故人が喜んでくれることは間違いないでしょう。
白い花
お彼岸の日に選ぶ花に決まりがないように、色にも決まりはありませんが、迷う時には白いお花がおすすめです。
白には「純白」「清楚」というイメージや、何色にも染まっていないというイメージがあり、お供え物として飾られる花にはよく白い花が選ばれています。
故人が亡くなってから、まだそんなに日にちが経過していない時には、特に白い色の花や、淡い色目の花がおすすめです。
故人が好きだった花
故人のためにお供えするのですから、故人の好きだった花がわかるのであれば、その花をお供えするのもいいでしょう。
故人が好きだった色でまとめたり、好きそうな雰囲気のアレンジにするのもおすすめです。
お彼岸の日に贈る花の相場
お供えの場所がお墓の場合
お彼岸の日に花を贈る場合、その相場も気になるところですよね。
亡くなった人のために、できるだけこちらの気持ちを最大限に表現したいと思うものですが、お供えするものが花であることを考えると、価格にも注意が必要です。
盛大で華美な花束を贈ればいいというわけではなく、かといって見た目に貧相な花束を贈っても、失礼にあたります。
お供えしてもらう場所により、贈る花の相場には多少違いがあります。
お供えの場所がお墓なら、¥2,000〜が目安の金額です。
お供え場所がご仏壇の場合
お供えしてもらう場所がご仏壇の場合、その目安となる相場価格は¥3,000〜¥5,000です。
ご仏壇は、お供えするための広いスペースが確保できなかったり、簡単に飾ることができるという点から、フラワーアレンジメントなどがいいでしょう。
フラワーアレンジメントなら、予算に合わせていろいろな花を組み合わせ、大きさも考えながら注文することができます。
お彼岸に花を贈る際のマナー
お彼岸の日にお花を贈る際には気を付けなければならないことがあります。
マナーを守って、より良い贈り物にするために、注意点を解説いたします。
早めに準備をする
「入り花を折らぬ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
この言葉は、お彼岸の日に入ってから慌てて準備するのではなく、時間に余裕をもって準備しておきましょう」という意味を持ちます。
お花を贈るのなら、彼岸の初日にあたる「彼岸の入り」の午前中までには届くように手配することがベストです。
どんなに遅くても、「彼岸の中日」までに届けるのがマナーとされています。
お彼岸の時期は、花屋さんもとても込み合うものです。
その年のお彼岸が何日なのかは事前にわかっていることなので、インターネットなどの注文を利用すると、効率よく注文することができます。
贈る日を指定し、早めに注文するなど、できるだけ早めの準備を心がけましょう。
届ける日時に注意
お彼岸の期間は墓参りなどで家を留守にすることも多いです。花を贈る際には事前に送り先の確認を取り、届ける日時にも注意しましょう。
また、花を贈る時は彼岸入り前日の午前中までに届けられるよう手配するのがマナーとなっています。
メッセージも忘れずに
お彼岸の日にお花を贈ることは決して悪いことではありませんが、本来ならばお墓やご仏壇のあるご自宅へ赴き、直接手を合わせたいものですよね。
それが叶わないからこそ、贈る花です。
花そのものが花言葉を持ち、贈る人の気持ちを届けてくれるものですが、さらに言葉でも気持ちを現すと、受け取った人はとても嬉しく思います。
花を贈る際には、故人や親戚へのメッセージカードなどを添えると、贈る側の気持ちをさらに詳しく、そして強く届けてくれるはずです。
避けた方がいい花
お彼岸の日にお供えする花に決まりはありませんが、できるなら避けた方がいいとされている花はあります。
それは、ツルがある花やトゲがある花です。
ツルは絡みつくものであり、「不幸が絡みつく」「故人がこの世に絡みつき成仏できない」などといった、マイナスイメージを抱かせてしまいます。
また、トゲがある花もお供え物の花としてはあまり好ましくありません。
うっかりトゲで指を刺してけがをしてしまうこともあり、「攻撃的」なイメージを抱かせるからです。
また、毒があるとされる水仙やスズランなども、あまり好ましくない花とされています。
お彼岸に贈る花ならプレミアガーデン
「プレミアガーデン」
お彼岸に花を贈りたいけれど、どのような花を用意したら良いか悩む、お値段以上の素敵な花を用意したい、予算内でも見栄えのする花にしたい、というようなお悩みがあるなら、高級花をリーズナブルな価格で購入できるプレミアガーデンの利用をご検討ください。
最後に、プレミアガーデンからお彼岸に贈るフラワーギフトとしておすすめの商品をご紹介します。
ご供花 胡蝶蘭3本立
商品ページ:ご供花 胡蝶蘭3本立
贈りものの定番である胡蝶蘭はお彼岸でも利用されている花です。こちらは三本立てとなっていて、80cmの高さに30輪前後の花がついているので、とても存在感があります。見栄えのするお彼岸の花になるでしょう。
胡蝶蘭特有の上品さや、凛とした雰囲気がとても素敵ですよ。胡蝶蘭が人気なのは、見栄えが良いというだけでなく、香りがほぼなく、花粉が出ないということも挙げられます。美しい状態を長く楽しめる花で、お手入れも難しくないのも魅力です。
優しい色合いが人気のアレンジメントフラワー
商品ページ:優しい色合いが人気のアレンジメントフラワー
お彼岸の花では、フラワーアレンジメントを用意することも可能です。こちらのフラワーアレンジメントは白い花を使った優しい色合いのデザインです。愛らしさの中にも落ち着いた雰囲気があるので、供花としても贈りやすいでしょう。
白い花の花言葉は、「清楚」「清純」などをイメージするものが多くなっていますので、贈る相手を選ばずに届けることができます。
白でまとめた、高さのあるお洒落アレンジメントフラワー
商品ページ:白でまとめた、高さのあるお洒落アレンジメントフラワー
見栄えのするフラワーアレンジメントを探しているなら、落ち着いた印象でも存在感のあるこちらの商品がおすすめです。高さが90cmと上に伸びたデザインで、スリムタイプなので、横幅のスペースが少なくても置くことができます。
白い花で構成されていて、和洋折衷どのようなお部屋にも飾りやすいでしょう。優美で豪華ですが、派手すぎないのでお彼岸にもぴったりです。
まとめ
お彼岸の日は、日本人にとってご先祖様や故人を偲ぶとても大切な日です。
そんな大切な日に贈る花だからこそ、故人のことを思い、慎重に花を選ぶ必要があります。
どんな花を贈っても問題ありませんが、より贈る人が贈られる人のことを考えて選ばれた花なら、ご先祖さまや故人もきっと喜んでくれるはずです。
1年に2回あるお彼岸の日。
お彼岸の日が持つ意味を忘れず、素敵な花を贈ることで、故人やご先祖様とずっと繋がっていることができます。
日本特有の風習であるお彼岸の日を大切にし、素敵な花を手向けることで、ご先祖様や故人を偲ぶ心が、これからも子孫代々に引き継がれていくのです。