ブバルディアの花言葉は?特徴・基本情報や贈るのにおすすめのシーンを解説

小さな星のような可愛らしい花を咲かせるブバルディア。切り花として花束やフラワーアレンジメントに多く用いられており、特に白いブバルディアはブライダルシーンで活躍しています。

この記事では、ブバルディアの色別の花言葉や誕生花、人気の品種、おすすめの贈るシーンなどを解説します。ブバルディアの育て方もご紹介しているので、ブバルディアを育ててみたい方も参考にしてみてください。

ブバルディアの花言葉

ブバルディアの花言葉は「幸福な愛」「夢」「愛の誠実」などがあります。これらは、ブバルディアの4枚の花びらが十字架に見えることから、教会での結婚式を連想させることに由来しています。

ほかにも、ブバルディアには「交流」「親交」「情熱」という花言葉もあります。ブバルディアの原種は約30種類ほどあり、これらをかけ合わせて多くの品種が誕生したことから、このような花言葉が付けられたようです。

ブバルディアの色別の花言葉

ブバルディアは花の色の種類が豊富で、色ごとに花言葉も異なります。黄色やオレンジなど少し珍しい花色もありますが、主なカラーバリエーションは白、ピンク、赤の3つです。それぞれの花言葉を解説します。

白色のブバルディア

ブライダルシーンでも多く用いられている白いブバルディアには、「交流」「親交」「清楚」「羨望」という花言葉があります。「清楚」という花言葉は、純白のドレスに身を包む花嫁さんにぴったりの意味合いですね。

ちなみに、海外での白いブバルディアの花言葉は「夢」「羨望」「情熱」「憧れ」となっています。

赤色のブバルディア

葉の緑とのコントラストが美しい赤いブバルディアの花言葉は「たゆまぬ情熱」です。情熱的な熱い想いを伝えたいときや、何かに情熱をかけて頑張っている人に贈りたい意味合いになりますね。

海外での赤いブバルディアの花言葉は「不屈の精神」「熱意」で、日本語とほとんど同じ意味です。

ピンク色のブバルディア

優しい印象のピンク色のブバルディア。花言葉は「誠実な愛」「幸福な愛」「夢」となっており、愛にまつわるものが多くなっています。こちらもブライダルシーンで用いられることが多いことからこのような花言葉になっているのでしょう。

海外版では「女性らしさ」「優雅」「幻想」「人生の喜び」となっており、女性への贈り物に最適です。

ブバルディアの花言葉に怖い意味はある?

ブバルディアの花言葉はポジティブでプレゼントにふさわしいものばかりで、怖い意味はとくにありません。マイナスイメージの意味合いに誤解される心配がないので、安心してギフトシーンに活用してみてください。

ブバルディアの基本情報

科・属 アカネ科カンチョウジ属
和名 ブバルディア、管丁字(カンチョウジ)
和名 Bouvardia
学名 Bouvardia
原産地 メキシコ、中央アメリカ
開花期 10~4月

ブバルディアの名前の由来

ブバルディアの名前は17世紀のフランスの王、ルイ13世の主治医であり、王室庭園長でもあった「シャルル・ブバール(Charles Bouvard)」から由来しています。

和名の管丁字は、ブバルディアの花が管上で、丁字の花にていることから付けられたそうです。また、花の形がカニの目にも似ていることから、「蟹の目(カニノメ)」とも呼ばれています。

ブバルディアの特徴

ブバルディアは10~4月にかけて、細長い管の先に4枚に開いた十字のような花を咲かせます。草丈は50〜100cmほどで、花の色は白やピンク、赤などがあり、花の咲き方も一重咲きや八重咲きなど種類が豊富です。

日本では伊豆大島などの暖かい地域で栽培されており、寒さに弱いことから、ガーデニングよりも切り花として花束やアレンジメントに用いられています。特に白やピンクなどのブバルディアは、ブライダルシーンにおいてブーケや会場装花として人気です。

ブバルディアはいつの誕生花?

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のことで、ギリシャ神話が由来となっています。誕生花は国や時代によって少しずつ異なりますが、ブバルディアが誕生花となる日にちは、9月10日、10月10日、11月6日、12月26日の4つがあります。

この日に誕生日を迎える人が身近にいる場合は、バースデープレゼントにブバルディアの花を贈ってみてはいかがでしょうか。

ブバルディアの種類・品種

ブバルディアは品種改良が盛んで、毎年のように新たな品種が誕生しています。その中でも、特に多く出回っている品種やグループを解説するので、ブバルディアの品種選びの参考にしてみてください。

ロイヤルシリーズ

ロイヤルシリーズには、品種改良によって生まれたもので「ロイヤルローザ」や「ロイヤルダフネ」などの品種が含まれます。一重咲きで、花の色は赤、ピンク、白、褐色などさまざまです。香りが控えめなので強い匂いが苦手な方にも贈りやすいでしょう。

ダイヤモンドシリーズ

ダイヤモンドシリーズもロイヤルシリーズ同様、品種改良によって誕生した品種のグループです。花びらが折り重なり、まるでバラのようなボリュームがあります。「ダイヤモンドピンク」や「ダイヤモンドレッド」など、赤系の花色が多いのが特徴です。また、香りもほとんどありません。

富士の雪

「富士の雪」は、ロンギフローラ種の園芸品種です。花の大きさは3.5cmほどで、花付きが良いのでガーデニングに適しています。ロイヤルシリーズやダイヤモンドシリーズと違い、香りが強いので、ブバルディアの香りをしっかり楽しみたい方におすすめです。

白王冠

「富士の雪」を改良した品種の枝変わり品種です。花の大きさは「富士の雪」よりもやや大きい4.5cmほどで、香りも強めなので、ブバルディアの魅力を思い切り感じることができます。

グリーンサマー

淡い黄緑色の爽やかな花を咲かせる「グリーンサマー」。花のタイプはシンプルな一重咲きで、小輪なので派手過ぎず、男性にも贈りやすいでしょう。シックで落ち着いた印象なので、目上の方や年上の方にもおすすめです。

ホワイトシュープリーム

「ホワイトシュープリーム」は、純白の可愛らしい小花を咲かせる品種で、ブライダルブーケに人気です。シンプルな一重咲きですが、たくさんの花を密集させて咲くので花束やアレンジメントに加えると華やかな印象になります。

ブバルディアの育て方

ブバルディアは、寒さにあまり強くないのですが、しっかりと防寒対策すれば日本でも栽培が可能です。暑さには強く、初夏から秋まで次々と花を楽しめるので、ガーデニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。ここからは、ブバルディアの育て方を解説します。

用土・肥料

ブバルディアは水はけの良い土を好みます。市販の草花用の培養土で問題ありませんが、自分で配合するなら赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土3の割合で混ぜたものを使いましょう。

肥料は真夏と真冬を除いて、月に3回ほど定期的に液体肥料を施します。置き肥であれば月に1回ほどで構いません。肥料を欠かさないことで、ブバルディアの花付きが良くなります。

置き場所

ブバルディアは暖かい環境を好むので、春から秋にかけては日当たりと風通しが良い場所に置きましょう。極端な暑さには弱いので、真夏は半日陰となるような場所に移動させます。また、寒さにも弱い性質があるので、冬は15度以上の温度を保てるよう玄関などに移動させ、日中の暖かい時間のみ戸外に出してあげましょう。

季節や気温によって場所を移動させやすいように鉢植えで管理するのがおすすめですが、南関東から西日本であれば地植えすることも可能です。

水やり

ブバルディアは乾燥に弱く、乾いた状態が続くと落葉することがあります。そのため、土の表面が乾いたらしっかりと水やりしましょう。特に、生育が旺盛な時期は水をたくさん必要とするので、水切れを起こさないようにします。ただし、水はけが悪くなると根が傷んでしまうため、過湿にならないように注意が必要です。

生長が緩やかになる冬は水やりの頻度を落として少し乾かし気味で管理しましょう。

植え付け・植え替え

ブバルディアは寒さや暑さに弱いため、基本的には鉢植えで育てるのがおすすめです。暖かい時期であれば、基本的にいつでも植え付けが可能ですが、4~6月、または9~10月頃に植え付けるとよく育つようになります。苗を購入するときは、株元がしっかりしていてつぼみが良く付いているものを選びましょう。

冬に購入した苗は、4~5月に一回り大きな鉢に植え替えます。小さい鉢で育てる場合は、その後、成長に合わせて毎年少しずつ大きな鉢に植え替えていきましょう。6号鉢以上の大きな鉢で育てている場合は、2年に1度の植え替えで構いません。

植え替える際には、清潔な鉢と新しい土を用意し、傷んでいる根があれば取り除きましょう。

剪定

ブバルディアの花が咲き終わったあと、5~6節を残して切り戻すと秋に再び開花を楽しめます。株全体を見ながらバランス良くなるように剪定していきましょう。

秋の花も咲き終わったら、本格的な冬が来る前に強めに剪定して、室内など温かい場所に移動させます。剪定しない場合、冬になると葉を落としてしまうため枯れてしまったと勘違いしやすいのですが、春になると新芽が出てくるので処分しなくても大丈夫です。

剪定するときは、切れ味が良くて清潔な剪定ばさみを使ってください。

夏の管理方法

ブバルディアは暖かい気候を好むため、夏は特に対策が必要ないと思われがちです。しかし、真夏の直射日光に当たりすぎると弱ってしまうため、特に気温が高い時期は半日陰になるような場所に置きましょう。

地植えしている場合は、低木の側に植えて適度な日陰ができるようにします。

冬の管理方法

ブバルディアは寒さに弱い植物なので、冬の管理には注意が必要です。気温が15以上の環境が最も適しているので、11月初旬くらいから室内に移動させましょう。10度を下回ると休眠してしまいますが、5度以下にならないようであれば枯れることはほとんどありません。

できるだけ10度以上を保てるように、暖かい場所で管理しましょう。休眠状態に近くなった場合、水やりは控えめにして乾かし気味に育ててください。

もし冬越し中に葉が落ちてしまっても、春が近づいてくると新芽を出します。枯れてしまったと処分してしまわないように、少し様子を見てみてください。

増やし方

ブバルディアは挿し木によって気軽に増やすことができます。挿し木に適しているのは5~6月の暖かい時期で、元気な枝を10cmほど切り、十分に水揚げします。その後、清潔な鹿沼土などに挿して明るめの日陰に置きましょう。乾かないようにこまめに水やりしながら管理し、根が出てきたら鉢や庭に植え付けてください。

挿し木は、植物の増やし方の中でも簡単な手法なので、初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。ブバルディアを増やして、ガーデニングをより楽しんでみてください。

 

注意すべき病害虫

ブバルディアの育て方は、気温に注意していればそれほど難しくはありません。しかし、病害虫の被害にあうと、症状が進んでいる場合は株が枯れてしまうこともあるので、早期発見・早期対策が大切です。

ブバルディアを育てるにあたって注意すべき病害虫を解説します。

害虫

ブバルディアにはアブラムシやハダニなどの、一般的な植物に付きやすい害虫が付くことがあります。そのままにしていると、葉や茎から栄養を吸い取って株を弱らせてしまうため、見つけたら早めに駆除しましょう。

数が少なければ、ガムテープなどにくっつけながら取り除けば良いのですが、大量発生している場合は植物用の駆除剤を使用する方が効率的です。これらの害虫は、葉の裏側についていて気付かないこともあるので、水やりや肥料を与える際に葉の裏側までよくチェックしてみてください。

これらの害虫はじめじめした環境で発生しやすくなるので、風通しの良い場所に置くことで予防できます。

病気

ブバルディアがかかりやすい病気には、灰色かび病やうどんこ病があります。

灰色かび病

灰色かび病は、つぼみや花、葉などが黒く変色して枯れたようになるのが特徴で、草花だけでなく野菜など幅広い植物が感染しやすい病気です。多湿の環境で発生しやすくなるので、風通しや日当たりが良い場所で管理して予防しましょう。梅雨の時期は、雨に当たりすぎないように軒先や玄関先などに移動させます。もし、灰色かび病になっている葉や花があれば、早めに取り除いて感染拡大を防ぎましょう。

うどんこ病

うどんこ病は、白い粉をふいたようなカビが発生する病気です。葉の表面に広がると光合成ができなくなってしまい、株が弱ってしまいます。そのまま生育不良が進行すると花を咲かせなくなることもあるので注意しましょう。うどんこ病は菌の胞子によって広がっていくため、その部分を取り除いただけでは完全に駆除できません。植物用の殺菌剤を散布して、株全体を菌から守りましょう。うどんこ病は、春から秋にかけての湿度が低い環境で発生しやすくなるため、水切れを起こさないようにして、極度の乾燥を避けてください。

ブバルディアを贈るのにおすすめのシーン

ブバルディアには前向きな花言葉が多いので、フラワーギフトにぴったりです。特に、愛や夢、情熱などに関する花言葉が多いので、ブライダル関係や恋人へのプレゼントにいかがでしょうか。最後に、ブバルディアを贈るおすすめのシーンをご紹介します。もちろん、他のお祝いのシーンで贈っても構いません。

結婚祝い

ブバルディアの「幸福な愛」や「愛の誠実」という花言葉を生かして、大切な人の結婚祝いに贈ってみましょう。特に白いブバルディアには「清楚」という花言葉もあり、ブライダルブーケの花材として定番となっているので、結婚祝いにぴったりです。

挙式や披露宴当日は、新郎新婦が忙しくしていることが多いので、結婚式1週間前に贈ると良いでしょう。

恋人へのプレゼント

赤いブバルディアには「たゆまぬ情熱」という花言葉が、ピンクの花言葉には「誠実な愛」や「幸福な愛」という花言葉があるので、恋人へのフラワーギフトにおすすめです。男性から女性に贈る場合は、ピンクのブバルディアの「女性らしさ」という花言葉も生かせるでしょう。

ブバルディアの花言葉を知ってフラワーギフトを贈ろう

ブバルディアには、相手に愛を伝えたり、夢や希望を与えるような素敵な花言葉がたくさんあります。切り花として多く流通しているので、店頭やネット通販でも手に入りやすいでしょう。

育てるのもそれほど難しくないため、ガーデニングにチャレンジしてみるのもおすすめです。ブバルディアの花言葉を知って、魅力を最大限に感じてみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?