クリスマスリースは手作りできる?おすすめの植物やおしゃれな飾り方も紹介

今年も残すところ僅かになりました。12月といえばクリスマスですよね。

クリスマスの装飾といえば何を思い浮かべますか?

ツリーにイルミネーション、タペストリーなどさまざまな物がありますが、飾る場所にも悩まず取り入れやすいのがクリスマスリースです。

玄関に飾ることが多いですが、玄関に限らず、壁があればどんな場所にも飾ることができます。

実は、リースは場を華やかにしてくれるだけでなく、さまざまな意味が込められているのです。

この記事では、クリスマスリースを飾る意味や、クリスマスリースにおすすめの植物、作り方などを詳しくご紹介します。

クリスマスリースを飾る意味

クリスマスのリースに限らず、リース(輪)は始まりもなく終わりもない「永遠の象徴」を意味し、古くから愛情を示す花飾りとして存在しています。

野原にある草花を編んで髪飾りにしたり、月桂樹やオリーブで作ったリースは勇者の栄光をたたえたり、時にはリースは王者の冠になって勝利や栄光の意味をもったり、花嫁の装飾品に使われたり、亡くなった方を送る花として用いられたりと、さまざまなシーンで用いられてきました。

そんな中、クリスマスリースには意味が3つあるとされています。

  • 魔除け
  • 農作物の豊作祈願
  • 新年に幸運を呼び込む

以上の意味について、詳しく見ていきましょう。

魔除け

クリスマスリースに使われる常緑樹(一年中葉が茂り落葉しない木)は、冬に打ち勝つ勝利者で、古くから魔除け的な力を備えていると信じられてきました。

葉は殺菌作用や抗菌作用があるといわれ、そこから魔除けの意味が生まれたそうです。葉の緑は希望を表します。

農作物の豊作祈願

クリスマスリースに使う松ぼっくりやリンゴ、葡萄の蔓、麦の穂などの飾りには収穫を祈願するという意味があります。次の収穫期を願って飾られています。

新年に幸運を呼び込む

リースの丸い形は、始めと終わりの境目のないことから永遠を意味し、特にクリスマスリースには「終わりのない永遠の神の愛」という意味が込められているそうです。

クリスマスリースを作ってみよう!

クリスマスリースにはさまざまな意味があることがわかりました。

クリスマスシーズンになると花屋や雑貨屋にもクリスマスリースが並びますが、せっかくなので手作りしてみてはいかがでしょうか。

ご自身のお好みの植物を使って、世界で1つしかないオリジナルリースを作ってみてください。

用意するもの

  • お好みのサイズのリース台
  • ボンなどの素材
  • グルーガンやハサミ、ワイヤー
  • 装飾の際に使う植物など

 

グルーガンはホットボンドです。木工用ボンドもいいですが、乾くのに時間がかかるのと、乾かしている時に取れてしまう可能性もあるでしょう。グルーガンでしたらすぐに乾くので、つけたいところに確実につけることができます。

ワイヤーは植物を固定する時に使用します。

ハサミは植物をカットする用と、ワイヤーも切れるくらいのしっかりしたものを用意しましょう。

また、クリスマスリースに使う常緑樹は、ドライフラワーになりやすいものを選ぶのがおすすめです。作成後すぐに葉が落ちてしまうタイプの常緑樹は避けてください、

おすすめの常緑樹としては、上記でもご紹介したモミの木や、セイヨウヒイラギ、ブルーアイスなどが扱いやすいでしょう。

ドライになっても葉が緑色の状態を保ち、すぐに劣化しにくいため長い間楽しむことができますよ。

植物以外にクリスマスリースによく使われる素材としては、リボン、星、ベルなどのオーナメントなどが挙げられます。

これらの素材にもそれぞれ意味が込められているのでご紹介します。

まずはリボンですが、こちらは固く結ぶ形状です。この形状から、ヨーロッパでは古くから魔除け効果があるとされており、クリスマスリースに伝統的に使用されています。

ベルの音にも魔除け効果があるとされており、こちらもリースの飾りには欠かせません。

その他にも、天使やジンジャークッキーなど愛らしいオブジェを飾るのもおすすめです。

①リース台に常緑樹を取りつけていく

使用する植物が用意できたら、ワイヤーやグルーガンを使って巻き留めていきましょう。

初めにワイヤーでしっかりと巻き付けて固定をしてから、グルーガンで接着していきます。この時に、リース台にストラップのように紐を取り付けるのもおすすめです。壁にかけやすくなりますし、取り外しもしやすいので気分によって気軽に飾る場所も変えることができますよ。

②リボンなどの飾りをつける

リースにリボンをつけてあげることで華やかさが増し、色も鮮やかになります。

元々結んであるリボンをつけてあげても可愛いですし、そのままリースに巻き付けるようにして装飾するのも素敵です。

色はクリスマスカラーの赤や緑、白も綺麗ですが、金色、銀色も上品で素敵なリースになりますよ。お好みの色で飾り付けましょう。

クリスマスリースにはクリスマスカラーを取り入れよう

クリスマスのカラーといえば、思い浮かぶのが赤・緑・白の色。そして美しく輝く金色や銀色もありますね。

それぞれの色には、クリスマスにまつわるさまざまな思いが込められています。それらを取り入れることで更に願いやパワーが増し、素敵なクリスマスリースが出来上がりますよ。

何色のリボンを付けようか迷ったら、クリスマスカラーから選んでみてはいかがでしょうか。

赤はキリストに関わる色であり、太陽の炎や寛大な愛を象徴する宗教的にも意味深い色です。また、赤は人にエネルギーやパワーを与えてくれる色でもありますね。情熱や愛情を意味し、温かく温厚な気持ちにさせてくれるでしょう。

寒さが増すクリスマスの冬の時期には、赤の色を取り入れることで暖を感じさせてくれ、心まで暖かくさせてくれます。

リースに使う赤色の装飾では、セイヨウヒイラギの実やポインセチア、姫リンゴなどがおすすめです。

緑は、生命力や永遠の命を意味します。モミの木、ヒイラギの葉などのグリーンがよく使われ、ユーカリなどの常緑樹もおすすめです。

また、緑色は人の気持ちを優しくしてくれるセラピー効果のある色です。リラックス作用や冷静に気持ちを落ち着けてくれる色になります。

白は、純潔や潔白を意味します。白色は心をまっさらの状態やクリアな状態にしてくれますよね。

純白のくすみのない色は、純粋な願いを届けてくれることも意味します。また、この時期に見られる雪にも見立てることもでき、装飾ではライスフラワーやコットンフラワーなどを用いることが多くなります。ふわふわして愛らしい白の装飾がクリスマスリースにはよく似合いますよ。

クリスマスリースに使われる代表的な植物

 

クリスマスリースに使われる植物にも、さまざまな種類があります。

どの植物を選ぶかによってリースのデザインや雰囲気も変わってくるだけでなく、植物によっての理由や由来などもあり、知れば知るほど興味深いですよ。

どんな願い事の詰まったリースにしたいかイメージしながら、作るのを楽しんでみてください。

セイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)

セイヨウヒイラギは赤い実が実り、葉がギザギザしたクリスマスによく見かける植物です。

園芸用に栽培されるモチノキ科モチノキ属の常緑小高木。別名でヒイラギモチとも呼ばれ、英名ではホーリーとも呼ばれています。

日本行事の節分に使われるヒイラギはモクセイ属、クリスマスホーリーはモチノキ属なので、植物的には違う分類です。赤い実がつくのが晩秋のため、クリスマスの季節に丁度色づいて飾りやすくなります。

赤と緑の2色が合わさり、セイヨウヒイラギを飾るだけでパッと明るいリースになるでしょう。

サンキライ

サンキライは、漢字で「山帰来」と書きます。原産地は中国、朝鮮半島、日本の植物で日本全国の産地に自生するつる性の落葉低樹です。

つるには棘があり、葉の付け根から巻きひげが出ます。4月〜5月頃に若葉と同時に淡い黄緑色の花が咲きます。

赤い実が有名ですが、5月〜8月の熟す前の実は爽やかな緑色の状態で、時折お店に並んでいます。

10月から11月にかけて赤く熟し実をつけますよ。実は直径1cm以内の可愛い実で、ドライにしてクリスマスの装飾によく用いられる植物です。その赤い実はとても愛らしく、クリスマスの赤の象徴としておすすめの植物となっています。

ヒペリカム

ヒペリカム(別名オトギリソウ)は、日本では古くから薬用として親しまれて来た植物です。海外からの新しい品種を加えた総称でヒペリカムと呼ばれています。

庭木や公園樹として広く栽培される常緑低木で、自然形は株立となりこんもりと枝葉が広がります。現在は公園や道なりなどに植えられていることが多く、目にすることも多いのではないでしょうか。

6月〜7月頃に枝先に3〜4cmの黄色い梅に似た花をつけます。秋頃には赤色から熟すと黒紫色に変化する実を楽しむことができ、この赤い実もクリスマスリースの装飾にはぴったりの植物です。

ヒメリンゴ

日本ではお祭りなどでよく見るリンゴ飴に用いられるヒメリンゴ。別名イヌリンゴとも呼ばれます。

4月5月ごろに、ほのかに淡いピンクの花を咲かせ、優しい微かな香りを漂わせます。梅や桜のような可愛いお花ですよ。

通常のりんごよりも小さい実をつけるヒメリンゴは、食用と観賞用とがあります。果実は大体直径2〜1.5cmのものが多く、リースに飾るにちょうどいいサイズ感です。

松ぼっくり

クリスマスの装飾と言えば、親しみ深い松ぼっくり。松ぼっくりは別名「松かさ」です。松ぼっくりの呼び方や書き方もさまざまで、松ぼくりと呼ばれたり、松笠、松毬とも書かれます。

松ぼっくりがクリスマスリースに使われる理由は、麦の穂・りんごなどと同様に、作物に関する収穫の象徴であるためです。

また、古代オリエントでは松に変じたアッチスという豊穣神が崇拝されていた事から、松の枝と松毬は豊穣多産の象徴として各国の飾りものとなったそうです。

モミの木

クリスマスツリーといえばモミの木ですよね。クリスマスツリーとして使用されるのが一般的ですが、リースに葉を取り入れるのもおすすめです。

モミは、マツ科モミ属の常緑針葉樹の日本特産種で、樹高は50mに達するものもあります。耐久性、寸法の安定性などに優れ、さまざまな場面で使用されてきました。ヨーロッパでは、厳しい冬でも葉をつける常陽樹を「永遠の命の象徴」として特別視していたようです。木は生命を表現する象徴として古代から扱われ、中でも冬の間も緑豊かなモミの木に神秘性を見出し使用していたといわれています。

ポインセチア

赤色をした華やかな葉で印象的なポインセチア。クリスマスのシーズンになるとお花屋さんでよく目にしますね。そのことから別名クリスマスフラワーとも呼ばれています。

また、学術上では標準和名はショウジョウボクであり、ポインセチアは通名です。日本では11月〜12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色、乳白色に美しく色づきます。

原産地のメキシコでは聖夜と呼ばれ、17世紀、メキシコに移り住んだ宣教師たちが赤く色づくこの植物を見てキリストの血を思い、キリストの誕生祭の行列で使ったと伝わっています。

バラ

バラには赤いバラ、白いバラとあり、それぞれクリスマスのカラーの意味が含まれています。また、クリスマスのバラと言えば、クリスマスローズ。

原産地のヨーロッパなどでは、ヘレボルス属原種の1種類 ニゲルを指します。ニゲルは、ヨーロッパで花の少ない冬の12月末、クリスマスの頃に白い花を咲かせるので、クリスマスに咲くバラという意味でクリスマスローズと呼ばれています。白の愛らしい可憐な花がとても美しいですよ。

コットンフラワー

手芸などでよく用いられる綿のコットンフラワー。本来は多年草ですが、一年草として栽培されることが多いです。ワタは夏にクリームから薄い黄色い花を咲かせ、秋に熟す果実はコットンの材料になります。生産地はインドや中国、アメリカです。

ふわふわの白くて柔らかいコットンフラワーは、雪を連想させることからクリスマスらしいアイテムとしてリースに活用しやすいです。

ライスフラワー

ライスフラワーはその名の通り、小さい花蕾が米粒のように見えることからつけられました。

蕾から開花までの鑑賞期間が長く、また花もちも良いことから切花やドライフラワーとしても多く利用されています。そのため、クリスマスリースの飾り付けのアイテムとしても相性がいいですよ。飾り付けをしてからも、時間とともに色の変化を楽しめる植物です。

クリスマスリースに関するよくある質問

クリスマスリースを作ったのはいいもの、どこに飾ったらいいかな?せっかく作ったから長持ちさせたいけど、どうすればいいのかな?飾る期間はどれくらいなのだろう?など、クリスマスリースについて疑問に思うこともあるかもしれません、

最後に、クリスマスリースについてのよくある質問もご紹介します。

クリスマスリースはどこで買える?

12月に入ると、花屋で続々とクリスマスリースが売られ始めます。花屋では植物で作られたフレッシュリースや、ドライフラワーで作られたものなど、実際の植物を使ったリースが売られていることが特徴です。

フレッシュリースは青々とした自然の状態からドライになるまでの過程を楽しむことができ、長く飾ることができておすすめですよ。

そのほか、小さいものなら100円ショップにも売っていますし、雑貨屋でも購入できるでしょう。

クリスマスリースはどこに飾ればいい?

クリスマスリースを飾る場所に関しては、必ずここに!という決まりはありません。

しかし、もともと持ってる魔除けの意味合いから玄関ドアに飾るご家庭が多いです。もちろんそれだけではなく、リビングや壁に飾ってクリスマスのインテリアを楽しむのもおすすめです。

お好みの場所を見つけて、クリスマスの期間を楽しみましょう。

クリスマスリースを長持ちさせるには?

リースを長く綺麗な状態で保つためには、飾る場所に注意しましょう。

日に当てすぎると色の変色や劣化が早いため、直射日光が当たる場所はなるべく避けてください。

フレッシュリースは霧吹きで1日数回お水をかけてあげるのがおすすめです。また、ドライになると何かの衝撃や振動で葉が落ちやすくもなるため、ドアの開閉などの振動が少ない場所に飾るのことをおすすめします。

初めの期間は玄関ドアに飾り、数日してから室内の壁などの場所に変えてあげるのもいいかもしれませんね。

クリスマスリースを飾る期間は?

クリスマスリースを飾っておく期間としては、12月に入ってから25日のクリスマスの翌日26日には片付けるというのが一般的です。

最長でも28日にお正月飾りを出すまでに片付けをしておくことが風習的には良いでしょう。

海外のクリスチャンの方々はアドベントに入る日に飾っています。アドベントとはキリストの再臨という意味を持つ期間のことで、クリスマスの4回前の日曜日からクリスマスイブまでの約4週間とされています。その年の暦によって、早い年で11月27日から遅い年でも12月3日にはアドベント期間に入り装飾をしていますよ。そんな飾り方の期間の慣わしに従って飾るのもいいかもしれません。

まとめ

今回はクリスマスリースについて、植物に込められたさまざまな意味合いや作り方、飾り方についてご紹介しました。

クリスマスリースの意味やおすすめの植物達にも関心を持つことで、植物の見方やクリスマスに対しても、また見え方が変わってくるかもしれません。

クリスマスリースに込められた意味を知って、素敵なクリスマスを過ごしてください。

 

クリスマスのあとはあっという間にお正月です。以下の記事ではお正月飾りについても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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